紅茶の香味を感じられないもどかしい日々が続くが、もどかしい中にも少しの喜びがある。
長崎から今年のフレッシュな香りを放つ無農薬・無肥料のネロリが入荷。
ネロリはビターオレンジというオレンジの原種で、日本で橙(だいだい)と呼ばれる柑橘の花のことで、古くから世界各地でハーブとして利用されている。
6月下旬の入荷間近にコロナウイルス感染症陽性となったため、少々ご紹介が遅れてしまったが、作り手がしっかりと管理をされて店主の回復を待っていてくださったおかげで、今年も素晴らしいクオリティの新鮮な甘い香りを皆様にお届けできる。
専門医によると、コロナウイルス感染症による味覚・嗅覚障害は一様ではなく、人によってさまざまな症状があるとのこと。店主の場合は全く香らないか、ほんの一瞬香りを認識しても一瞬だけで、そのあと香りを嗅ぎ直そうと何度試してみても全く香らなくなる。香りを感じかけたと同時になくなるような印象だ。
他の症状に関してもだが、コロナウイルスに感染することでなぜこのような最初の一瞬だけしか香らないという症状が引き起こされるのかは、まだ解明されていないそうだ。
しかしそのような状況でも、精油(エッセンシャルオイル)については香りがほんの少しだけ長く感じられる。熱湯で抽出したばかりのネロリも同様で、その香りの成分を一瞬よりも少し長めに感じることができたため、昨年の香りが熟成したものと今年のフレッシュな香りの違いを嗅ぎ取ることができた。ほんの一瞬でもただただ嬉しい。
蜜感がありしっとりと香り高く、うっすらと柑橘皮のビター感がある魅力的な風味のネロリ。
今年のネロリも素晴らしい出来であることは間違いないのだが、その詳細については店主の味覚・嗅覚がもう少し改善してから改めてご紹介する予定だ。代わりに、今回はこの猛暑日が続く中におすすめの、ネロリを使った冷たいアレンジハーブティーのレシピをご紹介することにした。
店主が以前から作成していたレシピで、気負わず誰にでも簡単に作ることができ、ちょっとしたおもてなしにも是非ご活用いただきたい。
材料:ドライネロリ1袋(2.5g) 熱湯160cc 蜂蜜80〜90g きゅうり スペアミント
作り方
1.ポットにネロリを入れ、熱湯を注ぎ蓋をして15分程度蒸らす。
2.大きなカップに蜂蜜を入れ、1のネロリの抽出液を注ぎ蜂蜜を溶かしシロップを作る。
3.2のシロップが冷めたらグラスにシロップを40〜50cc入れ、きゅうりのスライス、ミントの葉をそれぞれ1枚入れ、好みで氷と出がらしのネロリの花を入れて冷水(150〜180cc)を注ぐ。
このシロップを水ではなくソーダ水で割っても泡と一緒に香りが弾けて爽やかだが、店主はレモネードのようにすぅっと喉越しの良い水割りが好み。
使用する蜂蜜はアカシア、百花蜜、クローバー、林檎などクセがあまりないものがおすすめ。アルコールが摂取できる方はホワイトラムを少々加えてもよい。
只今、昨年のネロリのセールも開催中。昨年のものと今年のものの飲み比べも是非。
当店でゆっくりと今年のネロリの風味をご堪能いただくのも勿論大歓迎だ。
当店の通販サイト(https://shop.sarutoriibara-kocha.net/)でも当店の茶葉をご購入いただけます。
※当店をご利用の際は、当店の階段登り口あるいは扉に貼っている、注意書きをご一読いただき、ご納得された上でご入店ください。
当店はマスク着用入店、一組2名様まで、おしゃべりはご遠慮いただいております。
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