今日は南部小麦粉(地粉)の生地にたっぷりと干しぶどうが散らされた、素朴な黒糖蒸しパンを、佐賀県嬉野で作られたさえみどりという品種の紅茶とともに。
前回と同じく、こちらもウンカという虫のおかげで程よい蜜の香りを帯び、それがさえみどりの甘い香りと重なった味わいのある紅茶。
黒糖のコクと干し葡萄の甘味に紅茶の甘香が合わさり、味わいがありつつもさっぱりとした後味の紅茶が程よく舌を洗う。
日本茶品種らしい紅茶だが、上品な風味は和洋問わずおやつに合わせやすい。
どうでもいい余談だが、店主は蒸しパンを愛している。
子供の頃、住まいの近所に手作りの肉まん屋があり、肉まんなどとともに花巻や蒸しパンを売っていて、ふかふかとした素朴な粉の風味に魅せられて、こずかいを握りしめて足繁く通った。
凝ったものではなく、粉と砂糖を水で練ってソーダ(重曹)で膨らませただけの素朴な風味。
こんなにシンプルな材料で、なぜこんなにも美味しいのかと、今だに蒸しパンを頬張るたびに毎回感心してしまう。
少し前までは、簡単な家庭のおやつとして作られていて、主に小麦が栽培されている南北各地で家庭ごとの配合もある。
日本は米文化と言われるが、粉文化も古くからしっかりと根付いており、どちらも大切にしたい食文化だなと、国産紅茶とともに頬張りながら思う朝。
ともあれ、今日も国産紅茶とおやつのある空間をご用意してお待ちしております。
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