気づけば6月。
今日は少し気温も低いしと、頂戴物のヤマモモと食用ホオズキに、愛知県豊橋のあさつゆという品種で作られた紅茶を合わせてみた。
ヤマモモの苦渋味を帯びた甘酸っぱさ、ホオズキのほんのり土っぽい優しい甘味。
初秋に手摘みされたあさつゆの、温か味のある穏やかで柔らかな風味。
飲み終わりに、口の中にミルクのような甘い香りを残していく紅茶は、当店のおやつとの相性もよい。
ヤマモモの味わいにはさすがに負けてしまったが、ホオズキには付かず離れず、不思議な調和と不調和を演出する。
子どもの頃、ヤマモモやグミの実はおなかを壊すから食べてはダメ、という母の言葉をしばしば破ってこっそりと食べていて、当然時々おなかを壊した。
大人になって会社の近くに大きなヤマモモが植わっている公園があり、たわわに実った赤い実が落ちていく姿を眺めながら、みんなこのヤマモモの実に注目しているだろうかと考えたり、プランターに植えてみた食用ホオズキが実ひとつつけずに葉ばかり茂ったことを思い出した。
なんというか、こんな食い意地張った記憶ばかり引き出してどうするのだ、、と思わず苦笑いした朝。
食い意地張った思い出を引き出す、素朴で味わい深い素敵な食材をありがとうございました。
これから少しずつ新しいお茶が入ってくる予定です。
準備が整いましたら少しずつご紹介していきます。
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