昼間は20度を超える日が続いているまるで初夏の陽気の関東。
茶農家さんは茶摘みの真っ只中、あるいは茶摘み間近の繁農期。
今日は春の名残の、桜葉の香りの最中に奈良県月ヶ瀬のやぶきたという緑茶用品種で作られた、春摘み紅茶を合わせた。
柑橘系の香りを輪郭に帯びた甘香、わずかな青味とほろ苦さが心地よく、さっぱりとしつつも味わいに厚みを感じる紅茶は、最中の甘さをさっぱりとリセットし、桜葉の香りとの相性もなかなかのもの。
日本人は桜の香り(主にクマリン)が大好きな人も多いが、桜葉を塩漬けにすることで香りを引き出し、保存して長く楽しむという先人の発見と知恵にはただ感心するばかり。
お茶にしても、長い歴史の中で炒る、蒸す、揉むに始まり、萎凋(萎れさせる)や発酵(酸素による化学変化の他、菌による発酵などの総称)などなど多種多様な方法によって、香りや味わいを引き出し乾燥させ保存する。
そこから醸し出される香りたちは、香水のようないかにも華やかな香りとは異なる。
口に含むと味わいとともに鼻を抜け喉を覆っていく、奥ゆかしさの中の艶やかな香りとでも言おうか。
その季節の風味を閉じ込めた茶をすする度に、ふと新しい香りや味わいに気づく。
当店で、新しいお茶の風味や香りを発見していただけますように。
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