かつて奈良県の月ヶ瀬村と呼ばれ、大和茶の産地でもある霧のかかる美しい渓谷の地から、今年の春摘みの特別な紅茶が届いた。
できるかどうかやってみないとわからない、事前にそう伝えられていたが、今年は作り手ならではの香味が活きた春摘み茶に仕上がっており、立ち昇る香りと広がる味わいを何度も確認する。
やぶきたという日本茶用品種で作られた作り手による今春のスペシャルティー。
発酵はかなり浅くフレッシュな口当たりに、柑橘香とともに鮮烈な若々しいグリーンフローラルの香調。
よくできたやぶきたの春摘み紅茶にしばしば見うけられる、柑橘香にほんのりとスミレの花のような残香に加え、作り手特有の山百合のような野草花を想起させる、萎凋香のかぐわしいお茶に仕上がっている。
やぶきたらしい程よい渋味の輪郭に、透明感のあるすっきりとした味わい。
茶畑の周囲の山々の香気を取り込んだかのような、作り手の個性が光る、野生的だが繊細、という言葉が実にしっくりくる紅茶に仕上がっている。
はじめて口にする方の中には、その青い若々しさに、これは紅茶だろうかと思われる方もいるだろう。
作り手は常に近隣の山々と茶畑が一体となり、茶畑が自然環境に溶け込むように考慮されている。
地質調査を入念に行い茶樹の生育状況を考察し、それをもとに茶樹の植樹について決めたり生育環境を整備している。
その土地の香りや味わいを、いかに茶樹に反映させるかを常に考え、製茶の仕方を模索する。
その計画は、作り手の次の世代だけでなくさらに未来を目指す壮大なものだが、ずっと先を見据えて躊躇なく歩む作り手から紡がれる茶は、その土地の今を物語る。
作り手の茶をみなさまにご提供しながら、その行方を見守ることができると嬉しい。
フレッシュな茶が発する土地の香味を、お楽しみいただけますと幸いです。
お茶の準備が整い次第、通販サイト(https://shop.sarutoriibara-kocha.net/)も順次アップしてまいります。今しばらくお待ち下さい。
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