当たり前だが、今年もクリスマスがおとずれる。
今年は静かなクリスマス。
今日は、クグロフあるいはグーゲルホップフといわれる、バター入りの発酵生地にレーズンが混ぜ込まれたお菓子のミニサイズに、茨城県猿島の作り手による、いずみという品種の2nd flush(初夏摘み)紅茶を合わせた。
シュトーレンやパネトーネ、クグロフとなど、ヨーロッパのクリスマスには、酵母発酵生地にドライフルーツを混ぜ込んだお菓子が登場し、今では日本でも当たり前のように見かける。
クグロフはクリスマスに限らず、イースターなど祝祭日にも食されるそう。
かつて店主が小学校高学年くらいに、グーゲルホップフをお菓子の本でみて、母と作った記憶があるが、その当時は作りやすく書き換えられたレシピのパウンドケーキに近いものを、グーゲルホップホップフと思い込んでいた。
グーゲルホップホップフ=クグロフであることも大人になってから知った。
それはいいとして、国産小麦粉と天然酵母、国産バターで作られた小さなグーゲルホップフ。
当店の紅茶の中でも深味と輪郭がある、しっかりと発酵したいずみ2nd flushの風味なら、酵母とバターが香る生地に負けることなく、温かみのある華やかさを添えてくれるだろうし、何となくクリスマスらしさを演出してくれるような気がした。
小さなグーゲルホップフは、予想よりもバターの風味は軽く、ブリオッシュよりも目が詰まり、菓子というよりほんのりバター風味のぶどうパンといった風情だが、ぶどうとバターの風味に酵母の香りが漂う、噛み締めると素朴な味わい深い生地。
いずみ2ndの、熟れたプラムに似た甘い香り、上品な渋味、深味はあるが重くはないバランスのよい味わいと、グーゲルホップホップフの少しもっさりとした素朴な風味。
いずみ2ndの香味が、干しぶどうの風味と繋がりつつもさっぱりと口の中をリセットするので、食べ終わりはすっきり。
茶の効用のひとつは、食事した口の中をさっぱりさせることだなと、当たり前のことを改めて実感するほどにクグロフの風味がリセットされる。
しかし、クグロフは素朴ながら食感も含めて食べ応えがあり、いずみの余韻がしっかりと食後を支え満足感を与えてくれる。
お茶とお菓子の相互作用を探るひとり遊びのティータイムも、誠に楽しい。
心配が尽きない状況はまだまだ続きそうですが、当店にお立ち寄りの際には、ひっそり静かに国産紅茶とおやつをご堪能ください。
晴れやかな、ほっこりする、などなど作り手の技が詰まった、土地土地の風味がする良質な国産紅茶をご用意しております。
おうちで楽しむために、当店で茶葉をご購入いただくのも大歓迎です。
通販サイト(https://shop.sarutoriibara-kocha.net/)でも茶葉がご購入いただけます。
尚、通販の年内発送は、26日午前中までのご注文分とさせていただきます。
年始の発送は8日からの対応となります。
※当店では、マスク未着用のお客様のご入店はご遠慮いただきます。当店の階段登り口あるいは扉に貼っている、コロナウイルス感染対策の注意書きを必ずご一読いただき、ご納得された上でご入店ください。
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