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「サルトリイバラ喫茶室」的 罪なき甘さ

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気温は高く、東京も桜が一気に開花。

暖冬の影響で、今年も茶摘みの開始は早そうだ。

今年の春のお茶はどんなものになるか、店主の気持ちもそわそわとしてくる。

今日は沖縄で無肥料無農薬、珊瑚の土で育てられ、昔ながらの手作業で作られたという希少な黒糖に、同じく沖縄県名護のかつて羽地と呼ばれていた地で作られた紅茶を合わせた。

いただきものの黒糖は、封を開けるとねっとりと甘く芳醇な香りに圧倒される。

口にすると、さらりと溶けて複雑でふくよかな風味だが、後味は驚くほどあっさりとしていて上品な砂糖菓子のよう。

口にする度に、ふわっと広がりすっと消える。

合わせた紅茶は、ゆたかみどり・やぶきた・べにふうきの、春・夏・秋摘み、3種類の3シーズンをブレンドしたもの。

ふわりと黒糖のような蜜香にバラに似た花香が入り混じり、奥行きのある味わいで、甘い香りに輪郭を持たせるように淡い渋味が効いている。

洋菓子から和菓子まで、すいっと受け止めてくれるような紅茶らしさもある。

黒糖をかじり、紅茶を一口。

黒糖の風味が紅茶の甘い香りに覆われるように消えて、温かみのある甘い余韻でいっぱいになる。

くどくはなく、紅茶の甘香の相乗効果でほんの少量の黒糖でも甘味をたっぷりととったような満足感がある。

薬膳的には、冷え性さんにもおすすめの組み合わせ。

悪者扱いされやすい砂糖だが、なんにでも砂糖が過剰に添加されている食生活、大量の砂糖を作るために自然破壊がされている現状が問題なのであり、摂り過ぎに注意し、少し意識して自分が口にするものがどこからやってきたのか、その結果どのようなことが起きているかにより多くの人が目を向けると、解決の糸口も見つかるのではないかと思う。

土地ならではの食材を、健全に育て作り続ける。

異常気象といわれる現象が常態化し、難しい時代ではあるが、真摯に挑み続ける作り手とそれを応援する相互の姿勢が、地方をより豊かに強固にしていくのだろうと思う。

ごちそうさまでした。

 ※当店をご利用の際は、当店の階段登り口あるいは扉に貼っている、コロナウイルス感染対策の注意書きを必ずご一読いただき、ご納得された上でご入店ください。

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