秋にもかかわらず、昨日今日と関東は汗ばむ暑さのところも。
今日は埼玉県の三大銘菓のひとつと言われている、五家宝を。
五家宝は蒸したもち米をあられにして砂糖や水飴で固め、きな粉をまぶしたお菓子。
五家宝の発祥は諸説あるようだが、今では埼玉県の熊谷名産となっているようだ。
今日いただいた五家宝は、埼玉県北部(秩父地方)で大正時代から栽培されているという在来種で、「借金なし大豆」という名の無農薬大豆をまぶしたもの。
借金が返済できるほど莢がびっしりと付き、たくさん収穫できることからその名がついたらしい。
豆自体も甘みが強いとのこと。
いただいた五家宝は思っていたよりずっとあっさりした甘さで、大豆の風味も上品でクセがない。
口の中でシュワっと縮み、大豆の風味を残してすっとなくなる。
その土地に根付いた、「ならでは」の食材を活かしたこのような伝統菓子は、店主的に大変好みだ。
今日は愛知県豊橋の作り手による、あさつゆという品種の秋芽の手摘み茶を合わせた。
この紅茶は一年じっくりと熟成させることで、ぽってり柔らかな花香のあとに、余韻にほわりとミルクのような甘い香りを感じる。
風味自体は、実はかなり個性的なのだが、不思議とその柔らかさがお茶を飲み慣れない方に入りが良く、和洋問わず甘過ぎない優しい風味のおやつと合わせた時に、お茶の風味の持ち味がとても良く活きる紅茶である。
思った通り、優しい豆の風味と良い塩梅に混じり合い、秋のうららかな日にぴったりの、ほんわかとした余韻をもたらす。
当店のおやつも国産紅茶に合わせて、優しい風味を心がけております。
というより、国産紅茶に合わせているうちに、自ずと柔らかな風味になっていくとも言えます。
何かと心配の尽きないご時世ですが、当店へそっとご来店された際には、国産紅茶とおやつで、ほっと一息ついていただけますと幸いです。
当店の通販サイト(https://shop.sarutoriibara-kocha.net/)でもいろいろな国産紅茶を取り扱っておりますので、ご自宅でもごゆっくりご覧ください。
※当店では、マスク未着用のお客様のご入店はご遠慮いただきます。当店の階段登り口あるいは扉に貼っている、コロナウイルス感染対策の注意書きを必ずご一読いただき、ご納得された上でご入店ください。
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