急に寒くなり、急に暑くなり、急に年末感がでてきた。
気持ちも体もその変化に追いつかない。
年内の本日のおやつこと季節のおやつは、さつま芋を使ったものからビーツを使ったベルベットケーキに。
以前ベルベットケーキをご提供した際と同じ流れ。
前回ご提供した時は、年が明けてコロナ騒動が徐々に始まった頃だった。
以前の通り、当店のベルベットケーキは、いわゆる一般的なチョコレートケーキに赤い着色料を加えたケーキではなく、ビーツラバーに捧げるビーツケーキと言っても過言ではない、ビーツが主役のケーキ。
長野県産の無農薬ビーツをオーブンでじっくり焼いて、嫌われがちな風味を水分と一緒に飛ばし、甘い風味を凝縮する。
それをたっぷりと使い、ビーツ特有のほろ苦い甘い風味と深紅の色味を堪能できる、ビーツを食べるケーキに仕立てている。
ビーツ好きさんたち、そもそもビーツをご存じの方は一体どれくらい存在するのかはさておき、リクエストをいただくおやつのひとつとなったため、自らに課した苦行のように挑むことにした。
自らに課したなんて、結局自分が作りたいだけかただの意地なのかもしれない。
加えて苦行とは大袈裟だが、ビーツの色味があらゆるものに付着し、水仕事とアルコールでカサついた手に染み付くと洗えど洗えど落ちず、茶色い汚れのようになってしまう。
水溶性色素だから洗えばすぐに落ちるなんて、嘘だろうとさえ思ってしまう。
ビーツケーキをご提供する期間は、その旨ご理解いただければありがたい。
小麦粉はケーキの形状を保てる程度に最低限、ビーツの土っぽい香りを程よくマスキングするスパイスとしてごく少量のココア、さっぱりとした後味のための有機レモンを加えて。
是非添えたレモン風味のクリームとともに味わっていただきたい。
ちなみにビーツは、現在はほうれん草と同じヒユ科の植物に分類される。
ショ糖が多く甘さがあり、薬膳では血の巡りを助け血瘀(血の滞り)を改善すると言われている。
生でサラダにすることも多いが、冷え性さんはやはり火を通して食することをおすすめする。
ビーツたっぷりの温かなボルシチなどはとてもよいだろう。
ビーツのビタースイートな風味は意外にも紅茶に合う。
ただし、こちらのケーキは大変手間がかかるため、作れる量に限りがございますので、予めご了承下さい。
何となくクリスマスっぽく見えないこともないが、かなり素朴な佇まいのおやつと国産の紅茶とで、しばし当店で寒さを凌ぎつつ、師走に静かなひと時をお過ごしいただけますと幸いです。
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