ムシムシと暑いが、体温と同じ暑さからは少しは解放された東京の気候。
西日本での大雨の被害が出ないことを祈る。
今日は販売はしていないが、少量寝かせて(密閉保存)おいた沖縄県の名護、かつて羽地と呼ばれた地で作られたべにふうきを、外気温より少し高いぬるめの風呂程度、40度で4時間ほど抽出したものに、氷を浮かべて。
塩分補給を言い訳に、いただきものの塩ちんすこうを添えた。
基本的に氷で冷たくしたものはあまり口にしないのだが、冷たいお茶の感じ方を確かめるために時々意識して試飲する。
作り手のべにふうきは李や杏に、薄らと薔薇を想起させる、独特のフルーティな花香が特徴的だが、熟成(密閉経年)させるとドライプルーンのようなまったりと甘い雰囲気を帯びた香りになる。
熟成させた紅茶の封を開けると、フレッシュな時とはまた異なるドライフルーツに似た濃厚な芳しい甘い香り。
熱湯は勿論だが水出しにしてもその香りを優しくもしっかりと感じることができ、尖りのない軽やかさに淡い旨味を感じる味わいで、心地よい喉越しを楽しむことができる。
ちんすこうはショートニングではなく、昔ながらのラード(豚脂)が使用されている。
軽い食感ながら脂が舌を覆うので、冷たい紅茶ならば熱湯抽出がよく、やはり常温以上の方が脂を洗い、食べ終わった後に紅茶の香りが甘い余韻を残すのだが、と当たり前のことを思いつつも、夏の暑さに久々に飲む水出しの冷たいお茶も悪くなく、熟成した紅茶の甘香が予想以上にちんすこうの塩気と相性がよいことに気づき、乾きも満たされたような気になる。
まだまだどこにも行けず、相変わらずお茶ばかり飲む日々だが、その中には未知の楽しみが山ほどある。
自宅で過ごす日が増えた方もいるであろう。
みなさまがうちで過ごす時間に、知らなかったお茶と出会い、美味しいおやつとともに穏やかなひとときが過ごせますように。
当店は現在臨時休業中ですが、通販サイト(https://shop.sarutoriibara-kocha.net/)は通常通り対応いたします。
店舗は9月2日より再開を予定しております。
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