今日はいただきものの変わり種、渋柿ではなく生でも甘い柿を乾燥させ、ドライフルーツ(無添加)に仕立てられた奈良県産の干し柿に、同じ奈良月ヶ瀬で作られた自然栽培(無肥料無農薬)在来種の紅茶を合わせた。
干し柿をこの上なく愛する店主、この素朴な新しい干し柿もなかなかに気に入ってしまった。
こういった産地の素材を活かした、シンプルで新しい発想というのも好みである。
噛み締めるほどに優しい果糖の甘さが後を引く干し柿に、寝かせて青味が抜け、驚くほど穏やかな味わいと芳醇な甘い花香になった紅茶の相乗効果。
素朴で贅沢な組み合わせに思わず声が出る。
経年とともにゆっくりと独特の甘香を漂わせた紅茶。
柿だって8年待つ。
人もまた、せかせかとした流れに疲れたら、静かに立ち止まってみてもいいのかもしれない。
それとも時代がもはやそれを許さないのだろうか。
いやいや少し意識をすれば、それも可能だろうなどと1人問答。
そんな問答はさておき、今日も国産のフレッシュなお茶にじっくり寝かせたお茶、日本の紅茶をいろいろと取り揃えてお待ちしております。
ささっとはご提供できませんので、お時間にたっぷり余裕を持ってお越しください。
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