先日届いた荷物に入っていた母手作りの干し柿。
今季はこれでおしまいとのこと。
今日は熊本県馬見原の岩永一号という品種の、春摘み紅茶と合わせて。
この品種は、作り手の先代がその土地にある在来種群(※)から選別抜擢し、昔ながらの風味を求めて釜炒り緑茶用に植えられたもの。
先代の想いが作り手の手によって紅茶になり、マメ科の花からしばしば放たれるような独特の甘香の中にほんのり清々しいフレッシュさが漂う、優しくも奥深い味わいを醸し出している。
円みがあり優しい、けれど個性的。
疲れた体に優しく染み入るような紅茶のひとつ。
毎年いくつかの品種で作られる母の干し柿の中から、ほどよい硬さとさっぱりとした甘味の干し柿を選ぶ。
レーズンやデーツのようにねっとりとした甘さではなく、茶とともにすっと流れていくような甘味で、茶の風味を邪魔せず互いの香味がとても調和した組み合わせになった。
柔らかな陽だまりのような雰囲気、なんてかえって分かりにくいか。
こういう調和のとれた組み合わせに出会うと、単純な店主はとても機嫌が良い。
少し重たい世の現状をしばし抜け出す。
みなさんもほんのひととき、好きな飲み物とおやつの組み合わせ、素朴な遊びを楽しんでみてはいかがだろうか。
春はもう直ぐ。
※茶樹の在来種とはその土地に根差した実生(種子)から育った茶樹で、在来種という固定の品種があるわけではなく、一本一本個性が異なる。
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