身内の知人の、岡山にあるご実家で作られているという無農薬の柑橘類。
店主も蜜柑をメインに、大小さまざまなな柑橘類をちゃっかりお裾分けいただいた。
規格外の小さな蜜柑が特に美味しいとのことだったので、早速食す。
小粒の蜜柑はしっかり甘く、しかしただ単に甘いのではなく、甘味に呼応するように酸味が引き立ち、ぎっしりと詰まった味わいと爽やかさ、濃厚で全く筋張っていないがシャキッとした繊維から溢れる果汁、これぞ正にジューシーという言葉がふさわしい。
徒に糖度だけが高いのではなく、雑味のない複雑味と言おうか、すっきりしているが濃厚、果物本来の美味しさとはこうなのではなかろうかと思わされる。
いくつでも食べられそうだ。
今日は宮崎県内海の自然栽培のホーリーバジルを添えた。
紅茶は酸味のある果物と一緒に食すと、果物の成分とタンニンの作用で苦渋味を強く感じるため、香り高く柑橘香との相性の良さそうなハーブティーを選んだ。
ちなみに、ホーリーバジルはヒンディー語でトゥルシーと呼ばれ、インドの伝統的医学アーユルヴェーダでは重要なハーブとされている。
当店のホーリーバジルは、穂(花の集まり)の部分だけを贅沢に使用し、栽培から乾燥まで作り手のこだわりが詰まっているので、ホーリーバジルの甘くスパイシーな香りは高らかに、味わいは香りに反してすっきりとクセがなくとても飲みやすい。
ここ最近は、異常気象の過酷な環境のため植物も強くたくましくなるのであろうか、花は小さく丁子のような甘くもスッと力強い香りが一段と増している傾向だ。
丁子といえばオレンジとの組み合わせが定番。
ならばホーリーバジルと蜜柑も合うであろう。
小粒の花と果実。
朝からすっきりと頭が冴えるような香味の組み合わせとなった。
今は商品棚に農産物の大きさや見栄えを合わせ、それ以外を規格外とするようになってしまったが、農産物の大きさや形に合わせて商品棚をディスプレイする、本来のスタンダードに戻っていくこと、本来の価値が復活することを期待したい。
また、無農薬だから無条件に美味しいのではなく、美味しいものを作ろうとする作り手の手間が過不足なくかけられているからこそ美味しくなることを忘れてはいけない。
ハーブと蜜柑を堪能し刺激を受けながら、言いたいことはあれこれ出てきてまとまらないが、ともあれこうして心底美味しいと思うものに出会えることは至福である。
誠にありがとうございました。
カフェインが飲めないけれどすっきりとしたい時など、当店で味わい深いハーブティーもお試しいただけますと幸いです。
当店の通販サイト(https://shop.sarutoriibara-kocha.net/)でも紅茶とハーブを販売中です。
#喫茶店 #カフェ #高円寺 #サルトリイバラ喫茶室 #国産 #オーガニック #無農薬 #自然栽培 #薬膳 #紅茶 #国産紅茶 #ハーブティー #柑橘 #みかん #内海 #ホーリーバジル#japanesetea #organic #kouenji #blacktea #naturalfarming #mandarin
#holybasil #tulsi