ぐんと温かくなり、場所によっては早くも茶摘みが始まった。
今日は餡入りの蓬(ヨモギ)餅にきな粉をまぶしたものに、熊本県芦北の作り手による在来種の春摘み紅茶を合わせた。
蓬の旬は3月から5月くらいと言われている。
山菜であり、薬草であり、何よりほろ苦さを含んだシネオール系の独特の香味は爽快な気分にさせてくれる。
当店で扱う芦北の作り手にも蓬と在来種の茶葉で作られた紅茶があるが、今日は蓬餅の風味に、熟成した甘い香りを放つ春摘みの在来種の紅茶を添えたかった。
ほんの少し青さを含んだ甘香ばしい香りに僅かな苦渋味、さらりとしながらも甘い余韻のある味わいは、派手ではないのだが餡子や蓬の風味に負けることなくしっかりとした香味を残す。
「ちょうどよい」加減でおやつと調和する。
蓬だけでなく、桜の香りにも馴染む。
冷めてくると丸味を感じ、甘い香味が引き立つ。
この紅茶、店主はつい素朴な餡子のおやつに合わせてしまうが、薄らと青さのあるのような甘香に華やかさとは異なる印象的な香味の汎用性は高いだろう。
陽だまりでつらつら飲みたくなるお茶のひとつだ。
慌ただしい時期だが、心地よい気候の中でほっとひと息つく。
当店でもみなさまがしばし慌ただしさから離れ、ただお茶を楽しむ時間がご提供できますよう努めてまいります。
当店の通販サイト(https://shop.sarutoriibara-kocha.net/)でも紅茶とハーブを販売中です。
近いうちに最終セールの告知を予定しております。
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