毎年この時期になると、当店に登場するルバーブを使ったケーキ。
今年も長野県産の無農薬のルバーブに、足りない場合は他県の無農薬のものを使用する。
ルバーブには緑色から赤色のものまであるが、当店で使うものは基本的に根元が少し赤みがかった緑色のもの。
毎年少しずつケーキのレシピを変えているが、今回はルバーブを砂糖煮にして加えてみた。
個人的には、ルバーブの僅かにシュウ酸味を帯びたさっぱりとした酸味が好ましく、生のまま使っていたのだが、砂糖煮にするとそれが和らぐのでより食べやすくもなる。
今回は、食べやすいルバーブのケーキも作りたくなった次第。
ルバーブをジャムとコンポートの間くらいに煮て、シナモンとバニラを少し効かせたアーモンドパウダー入りの生地に挟んで焼き上げた。
ちなみに当店の生地の基本は、千葉県産無農薬小麦粉や平飼い卵、国産発酵バターなど。
アクセントに、ルバーブ入りのさっぱりとしたクリームを添えて。
ルバーブは、タデ科ダイオウ属で消化促進作用や瀉下作用があり、レモンとはまた異なる、ほの甘い酸味を感じる独特の香りがある。
薬用植物あるいは染料として活用され、果物とはほど遠い形状の植物が、どのような経緯で菓子に利用されるようになったのか謎だが、ルバーブの甘酸っぱく複雑な香りは一度食べるとクセになる。
レモンとは異なるが、さっぱりとした風味は紅茶との相性もよい。
梅雨のじめじめ蒸し暑い時期、ルバーブの酸味と国産紅茶の香りで、しばし静かに当店でリフレッシュしていただけますと幸いです。
当店では通販サイト(https://shop.sarutoriibara-kocha.net/)でも当店の茶葉を販売しております。
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