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「サルトリイバラ喫茶室」的 ダブルキャスト

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今年もあと10日足らず。

冬至を迎えクリスマスもやってくる。

今朝はお裾分けいただいたクグロフを頬張る。

昨年もこの時期にちなんでクグロフ(グーゲルホップフとも呼ばれる)を食した。

お裾分けいただいたクグロフは、粉糖ではなくグラニュー糖が塗してあり、ラム酒漬けドライフルーツやナッツも主張する、しっかりとした甘い風味と食べ応え。

昨年と同様に茨城県のかつて猿島(さしま)と呼ばれた地の作り手による、いずみという品種の2ndフラッシュを合わせた。

しかし、2ndフラッシュ(夏摘み)と言えど似て非なるもの。

今日合わせた2ndフラッシュは、発酵が軽くジューンブロッサムと名付けられたものだ。

今年のお茶の中でも個性的で、いずみらしい杏桃に柑橘系の果物香に、不思議とスパイシーと呼びたくなるような複雑な香味を醸し出している。

スパイシーと言ってもピリピリするのではなく、フェンネルやディルのような甘い青味がかったセリ科の香りを店主に想起させる。

実際にそのスパイス香がしっかりと感じられるというわけではないのだが、杏子様の香りに混じるさまざまな香味、発酵が軽めでフレッシュ感がありつつも温かみのある飲みあたり、それらが店主に甘いスパイスを連想させてしまうのだろう。

クグロフにぴったりだと思い淹れてみた。

この菓子自体はスパイスは基本的に入っておらず、今回は紅茶が華やかさを演出するような素晴らしき組み合わせとなった。

菓子の甘さに負けない、重くないがしっかりと飲みごたえのある香味。

どちらも主役だが偏りのない組み合わせ。

この紅茶が、アーモンドの風味ととても好相性であることも発見する。

昨年、今年とクグロフを食べ、シュトーレンやパネトーネほどのメジャー感がない、素朴なもそもそとした食感の菓子が、紅茶と合わせてまた好きになり、また紅茶の持ち味を発見するきっかけにもなる。

みなさまも当店やご自宅で、思い思いに紅茶の風味や食べ合わせをお楽しみくださいますと幸いです。

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