今日はイタリアのモディカで昔ながらの伝統的な製法で作られている、独特な食感のビターチョコレートを纏ったオランジェットを口にする。
チョコレートに一番合う(素材の風味を堪能する)飲み物は水だとも聞くし、店主もチョコレートにはぬるま湯あたりが無難なのではないかとも思うが、今日は敢えて長崎県西海で自然栽培された橙という柑橘の花であるネロリを合わせた。
オレンジとビターチョコレートの相性は素晴らしい。
柑橘の甘く高らかな花香とほろ苦い風味にぴったりかもしれない。
菓子と飲み物、両者の相性はともかくとして、自分の食べたいものが並ぶ喜びというのもまた美味しさのひとつであり、実は個人的に相性が良いと感じる食べ合わせの多くはその喜び=美味しさだったりもする。
元も子もないことを言っていると思い、個人的満足には大事なことだとも思う。
バレンタインの前にはいろいろなチョコレートが企画されたり輸入されたり、チョコレートラバーには心躍るシーズンだろう。
店主もかつて、Bean to Barチョコレートが紹介され始めた頃などは、その味わいを好奇心と共に楽しんでいたこともあったが、アレルギー体質にチョコレートは少々刺激が強過ぎ体調を悪化させることもあって、次第にあまり摂取しない(できない)菓子になった。
しかし今でも、店頭で普段買えないものを目にする時期になるとやはり気分が上がる。
そして人にあげるためと理由をつけて、その年に気になるものを少し購入したりする。
そして体調と相談しつつ、少し口にする。
今日のオランジェットはオレンジ果皮の甘い香りにほろ苦い香りがとても引き立つが、味わいはすっきりと雑味なく、シャリシャリとした独特な食感のビターチョコレートに、オレンジのフレーバーを混ぜ込んだような上品さ。
かなり気に入ってしまった。
合わせた長崎県西海の無肥料無農薬ネロリ。
地元で橙の放棄耕作地を眺め、地方にはこんなに豊かな資源があると気づき、栽培法だけでなく、精油についても造詣が深く乾燥までこだわり抜いた作り手のネロリは、店主が試飲したどんなネロリより高らかに香り味わいも力強い。
力強い優しさと言おうか。
それら2つの相性はもう、心から満足できるものであった。
ちなみにオレンジや橙は、果実のついた樹に花が咲くため、果実と花が同時に見られ古くは多産、子孫繁栄と重ね合わせられたのだそうだ。
リラックス系ハーブの代表のひとつでもある。
香味の相性に正解はない。
みなさまもご自身の好きな組み合わせで、お茶とお菓子のひと時をお楽しみ下さい。
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