目下調理道具などをどうしようかとインターネットを眺めたり、
試作・・といっても時間があるときにパーツを作ったりしている。
唯一ティーカップだけはずっと買い集めてきたものがあるので
それだけは準備万端だ。
後手後手のデコラティブ過ぎるものは苦手だが、
工業製品的な過剰モダンも味気ない。
ふと出会った戦前の輸出用の紅茶カップ。
日本が紅茶産業に力を入れていた頃作られていたカップ。
薄く華奢だがしっかりとした強度のある作り。
絵付けのない白磁の小さなフォルム。
この薄さ、この大きさ、この白さ、このフォルム。
決して高価過ぎず、あたかも喫茶室の風情。
余計なものはいらない、ただこれだけでいい。
そしてなにより
国産紅茶はこのカップたちとの相性がこの上なくよい。