9/5(木)〜9/23(月・祝)に当店で個展を開催されるいずみみくさんの作品について、少しお話しします。
刺繍絵の作品で、「存在」について考えながら作品づくりをされています。
暮らしの中に「在る」こと、「在る」ものを、眺め、見つめ、スケッチし、チクチクと時間をかけてそれらを針と糸で描き(縫い)ながら、自らの中へ、そして外に向けて再度「在る」をフィックスしていく。店主が初めていずみみくさんの作品を見た時、作家に流れるその一連の時間を少し追体験しているように感じました。
ぱっと見はいかにも可愛いのですが、可愛いだけでなく暮らしの中で日々揺れ動く、素朴な喜怒哀楽が垣間見られるような作品です。
「とにかく無駄なものを作りたい」という作家の言葉と作品は、「タイパ・コスパ・とりあえず」といった昨今の風潮に明確に、でも力まない軽やかさをもって、別の提案を投げかけているようにも思います。
みなさまにもこの独特の感覚を追体験していただければと思います。店主は個展に合わせた特別なおやつを構想中です。みなさまのご来店をお待ちしております。