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「サルトリイバラ喫茶室」 新年のご挨拶と共に

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新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い申し上げます。

新年最初の季節のおやつこと、本日のおやつは干し柿入りのチーズケーキからスタート。

毎年母から送られてくる干し柿を、今年はケーキとして少しご提供することに。

無添加の自家製干し柿は、色味こそ地味だがそれこそ何もしなくても美味しい、上等の茶菓子だ。
素朴な風味を存分に味わうには、余計な手は加えずそのまま食すのが一番だと常々思っているが、筆柿の干し柿には少し硬いのでケーキ向きとのメモ書きがあった。

以前、開業当初にバターをたっぷり塗っていただく干し柿のお菓子をお出ししたことがある。
それは少々マニアックな菓子なので、今回は断念。
新たにできた少し先の目標とともに、またの機会にとっておく。

今回は干し柿を国産ブランデーに漬け込み、チーズケーキに加えて焼き上げた。
チーズケーキのフィリングは、濃厚ながらも国産クリームチーズを使用し少し軽やかかつシンプルな味わいに。
ケーキの土台のクッキーは、無農薬の米粉でビスケットを作り砕いたもの。
土台のザクザクとした食感がアクセント。
小麦粉は使用せずグルテンフリーのケーキに仕立てた。

さっぱりとしたレモン風味のクリームを添え、シナモン入りきなこで軽く化粧を施しご提供。
濃厚なチーズの風味から、時折控えめに顔を出す干し柿の風味を感じていただけると嬉しい。

今回もう少し濃厚なチーズフィリングの表面に干し柿を散らし、少し焦げ目をつけるタイプのものも試作した。
見た目は悪い(干し柿が茶色なので焼くと茄子にも見える)が、こちらもかなり捨てがたかったので、気まぐれでそのタイプに変更する可能性もある。

このケーキ以外にも、遠方の母の手を借りてこそ成り立っている定番ケーキもある。
母が無農薬で柑橘を作っている知人から柑橘を入手し、手間のかかる柑橘皮の下処理を丁寧に行なってくれるからこそ定番としてご提供できている。

猫の手どころか優秀な母の手。
開業当初からティーコゼーもお願いしている。
こうしたことは誰に知られるでもない、母子の遠距離コミュニケーションであり小さなコラボだろう。

今年も遠方からの母の手を時折借りながら、みなさまに国産紅茶とそれに合う良質な国産の食材を中心としたお食事をご提供してまいります。

また、年明けに七草粥はございませんが、今年最初のスープは七草のひとつである蕪(無農薬無化学肥料栽培の黄蕪、ターニップゴールデンボール)を使ったスープをご用意しております。
蕪らしい甘さとほろ苦さ、品種独特の香りをご堪能ください。

通販サイト(https://shop.sarutoriibara-kocha.net/)でも当店の茶葉をご購入いただけます。

※当店をご利用の際は、当店の階段登り口あるいは扉に貼っている、注意書きをご一読いただき、ご納得された上でご入店ください。

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